こんにちは、タイミーのデータアナリティクス部でデータアナリストをしているmihashiです。普段は主にタイミーのプロダクトに関する分析業務に従事しています。
今回は前期に社内で取り組んだデータ活用推進に関する事例を共有できればと思います。
前提
タイミーでは、全社のデータ利活用ツールとしてLookerを利用しています。これまでもより多くのメンバーにLookerを活用してもらうために、定期的に講習会を開催してきました(以下の記事も参照してください!)
なぜLookerでデータ活用を推進する話になったのか
1点目は、データアナリストだけでは増加するデータ関連ニーズへの対応が困難になってきたためです。タイミーでは社員数が1,000名を超え、データ活用スピードの向上が急務となっています。そのため、データアナリストだけでなく、各組織内でもデータ抽出が行える体制を構築する必要性が生じています。
2点目は、既存の取り組みだけではデータ活用の潜在能力を引き出しきれない点が課題として浮上してきたためです。各組織内での解くべき課題の難易度が増し、より高度なデータ活用が求められる中で、従来のLooker講習会だけでは対応しきれないケースが増えており、講習内容の見直しが必要なフェーズに差し掛かっていました。
そこで、社内でLookerに関するヒアリングを実施しました。その結果、「各組織にLookerを使える人材を最低1名配置することで、全社的なデータ活用を効果的に推進できるのではないか」という仮説が浮かび上がりました。この仮説に基づき、「全員がLookerの基本操作を習得するのではなく、各組織においてデータ活用の推進を担う人材がLookerを使いこなせる状態」を目指すべきという結論に至りました。
利用普及のために取り組んだこと
スキル水準の定義
社内ヒアリングの結果をもとに、タイミー独自のLookerスキル水準を策定しました。またこのスキル水準をもとに、期中でLevel2到達者を対象の3割程度を目標にして、データ活用推進の活動を実施することになりました。
スキルチェックの実施
スキル水準で定義した内容を軸としたスキルチェックの問題を作成し、対象者に受験をしてもらいました。また運営側も採点が実施しやすいよう、明確な採点基準の作成も行いました。
Looker講習会
約3ヶ月で、基礎編・応用編の2種類の講習会をオンライン・オフライン合わせて5回ずつ実施してきました。構成としてはインプット+実践で実施し、実践中はアナリストが不明点をフォローするようなハンズオン形式を採択しました。
Lookerクイズ
スキルチェックで誤答の多かった箇所を中心に、クイズ形式で解説を配信し、対象者の理解促進を実施しました。
ポータルサイトの整備
Lookerの使い方をまとめたポータルサイトを従来のものから大幅にリニューアルし、上記の講習会資料やLooker式の一覧などを掲載しました。今後もLookerを使いこなせるようになるためのさまざまなコンテンツを準備していく予定です。
やってみた振り返り
期末に再度スキルチェックを実施した結果、目標としていたLevel2到達割合には届かずでしたが、Level1到達割合は大幅に増加し、社内のLookerレベルの底上げに貢献できました。
一方で、実務でLookerを使うまで到達しにくいといった課題も新たに浮き彫りとなり、今後は実務での活用をサポートする仕組みを作ることも検討する余地がありそうです。
また副次的ではありますが、本取り組みを通じて自分自身もLookerに関する知識が向上し、業務を進める上での糧となりました。
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