タイミーQAEnablingチームの松田(@yoshi_engineer_)です。
先日、私の地元で開催されたスクフェス大阪に参加してきました!
スクラムフェスに初めて参加したのは去年のスクラムフェス大阪24でして、その時の感動と熱が忘れられず、25年度も参加することに決めました。
去年は個人で参加したのですが、今回は弊社のTED10というエンジニアの成長を支える制度を利用して参加させていただきました。 productpr.timee.co.jp
今年のスクラム大阪は去年とはまた違った取り組みも多く、参加者としてはとても満足しておりその取り組みも紹介できればと思います。
コーチーズクリニック~経験豊富なコーチに相談してみよう~
今回スクフェス大阪初の試みのコーチーズクリニック。
他のスクフェスでは何度か開催され、大変好評だったことから今回大阪でも採用されたとのことです。
そして今回はありがたいことにyoh nakamura(@yohhatu) さんとのコーチーズクリニックを受けることができました。
以前から個人的に知っており、大変尊敬するお方でもあったので、とてつもなく緊張していたのですが、温かな笑顔で迎えてくださり、安心して対話し始めることができました。
私のスクラムに関する悩みを傾聴していただき、温かな空気の中、自分でも驚くほど話すことができました。
yohさんが寄り添いながら相槌を重ね、「どうして松田さんはそう思ったのかなー?」「松田さんの中でどうやったらもう少し良くできるだろう?」私が悩みを伝える中で、的確なタイミングで問いをいただきました。その答えも「あ,,,,じゃあ、こうしたら良いかも…!」と1人では気付けなかった(確信が持てなかった)仮説に自分から気づき言葉にすることができました。
ほとんど私の話だけで終えてしまったコーチングの時間でしたが、yohさんから「スクラムをする時、大事なのは、強い情熱持つことだよ。」と一言いただきました。
その言葉を聞いて、私はグーっと体の芯から力が湧き起こるような感覚になりました。
自分が困難な時、挫けそうになった時、yohさんからもらった言葉をお守りに頑張ろうと思います。
yohさん、有意義なお時間いただき本当にありがとうございました!
私の心を打ったsession
アジャイル、諦めなかった10年 JTC,SIer,受託で挑んだリアル
JTC,SIer,受託会社の3社でアジャイル開発を推進を試みてきたOshikata(@oshikata200)さん。この登壇はまさに理想と現実の中で泥臭く実践を行ってきたOshikataさんの10年間の軌跡を赤裸々に語っていただきました。
このセッションで話された内容は一言で言えば「組織改革への実践知」です。
「置かれた場所で咲く」よりも「咲ける場所を探す」べきなのか

Oshikataさんはこれまで組織にアジャイルを導入すべく何度も奮闘してこられたのですが、組織の習慣や形態により導入するにあたって何度も壁にぶつかりました。
しかし、Oshikataさんの気づきはこうでした。

ソリューションやプラクティスを導入することを重視するのではなく、まずチーム、そして組織文化へのアプローチが必要。また、それは長い時間をかけて少しずつ行うことが重要。
失敗を恐れず、「増やす」から、「手放す」へ

企業の特性上、ドキュメントやルールが加速度的に増える現状があります。その背景には「過剰な失敗への回避」がそうせてる可能性があります。
しかし、そこで増えたドキュメントやルールは逆にメンバーやチームへの足枷になり速度と自立性を失わせます。
資産と思い積み重ねたものは、いつの間にか負債に変容。
現状を打破するためにも、形骸化されたルールやドキュメントを減らすことを推進されました。
負債を大きくするよりも、動きやすくするために手放すことを実践されました。
詰め込みすぎた制度,ルールがあるとそこから試行錯誤する姿勢が損なわれていきます。
“人を囲う”より,”みんなで空気を耕す”

「メンバーへの執着を手放す。そうではなく組織の空気を耕す」メンバーに執着することで自分のチームだけを囲うことは、長期的に見れば組織の衰退を助長します。
そうではなく、できる人材こそどんどん他の部署やチームに手放す。そしてまた新たなメンバーと対話し、組織の空気を耕していく。
それを体現するためにも、個人への信頼関係の構築が肝になる。
信頼関係の気付けた組織を耕し、メンバーがある範疇の制度の中でワークすることで工夫が行わられる。
「“強い個”を集めるのではなく、“みんな”で空気を耕す。
少しずつ、一歩一歩確実にみんなで進むことから風土が醸成されていく」
一朝一夕で組織は変わらないが、その一つ一つの積み重ねを愚直に行うことで芽が開く。とてつもなく大きい情熱を持って歩んでこられたOshikataさんのsessionは大きな学びと気づきを与えてくださいました。
困難な状態も、組織の実態もマイナスな要素をあげればキリがない状態であったとしても、少しずつ改善を重ね進まれていく姿が、今度は自分も頑張ろう!と心に火が灯るような感覚を覚えました。
おわりに
今回のスクラムフェスでも大変大きな気づきと学びを得ることができました。
この気づきと学びを活かして、より精進していきたいと思います!
いつか私も聴講者としてではなく、登壇者としてスクラムフェスに寄与できればと思います!