こんにちは、タイミーのデータ統括部データサイエンス(以下DS)グループ所属の小栗です。
今回は、DSグループのメンバーにおすすめの本を聞いてみたのでご紹介します!*1
おすすめ本を通して、DSグループの雰囲気や、業務で活用するスキル・知識について、みなさんに伝わればいいなと考えています。
データサイエンス(DS)グループの紹介
本題に入る前に、軽くDSグループの紹介をさせてください。
DSグループは、タイミーの事業成長をデータ・アルゴリズムで支援することを目的としています。
例えば、以下のような業務を日々行なっています。
現在、専任・兼任・業務委託のメンバーで構成されており、今後も規模を拡大する予定です。
Web企業、コンサル企業、AIベンチャーなどで、データサイエンティスト/機械学習エンジニアとして経験を積んできたメンバーが在籍しています。
特に、機械学習システム設計、機械学習モデル実装、効果検証などに強みがあるメンバーが揃っています。
DSグループおすすめ本の紹介
それでは、DSグループの各メンバーに聞いた「心からおすすめできる本」を、推薦メンバーからのコメントを載せつつ紹介します。
ジャンルとしては、機械学習、因果推論、開発、組織に関する書籍を取り上げます。
機械学習のおすすめ本
Rによる統計的学習入門
メンバーからのコメント↓
カステラ本として有名な『統計的学習の基礎』を手掛けた著者が書いた、機械学習の入門書。
『統計的学習の基礎』は良書ではあるものの内容・分量がヘビーなので、実務家に一番最初におすすめしたいのはコレかなと思ってます。
説明の平易さが適切であり、個人的に入門書の中で一番わかりやすかったです。
ベイズ推論による機械学習入門
メンバーからのコメント↓
ベイズ推論による学習・予測を丁寧に数式レベルで追うことができる良書です。
ギブスサンプリングや変分推論を理論から理解したい方におすすめしたいです。
自然言語処理の基礎
メンバーからのコメント↓
自然言語処理の基礎から始まり、近年の深層学習ベースの手法まで丁寧に解説した本。
Transformer、BERT、GPTなど、大規模言語モデルの興隆を支える新しい技術の解説もあり、和書としては貴重です。
推薦システム実践入門
メンバーからのコメント↓
推薦システムについて、アルゴリズムの解説に留まらず、企画段階やデザインまで幅広く扱った実践的な一冊です。
本書を教材にDSグループで勉強会を開くなど、実務で重宝しました!
因果推論のおすすめ本
効果検証入門
メンバーからのコメント↓
RCTだけでなく、観察データを用いた因果推論の手法をわかりやすく解説した、実務家向けの一冊。
DSグループではビジネス施策の効果検証を行うことも多く、仕事をする上で基礎になっています。
DSグループと同じ部署に属するBIグループも勉強会で本書を使っていたので、一緒にわいわい学びました。
統計的因果推論の理論と実装
メンバーからのコメント↓
図表を交えた解説がわかりやすい、理論と実装のバランスが良いなど、非常に洗練された書籍です。
『効果検証入門』では深く説明されなかった手法も解説されており、併せて読むのがおすすめです。
開発系のおすすめ本
ロバストPython
メンバーからのコメント↓
Pythonで保守しやすい、堅牢なコードを書くための情報がよくまとまっています。
機械学習モデリングやデータ処理を含む実験コードを本番環境に乗せていく際に、本書や『リーダブルコード』に立ち返って開発やレビューすることを意識しています。
単体テストの考え方/使い方
メンバーからのコメント↓
単体テストの考え方を網羅的かつ深くまとめた書籍。
DSグループでは(アドホック分析のコード以外は)テストを実装することにしているため、価値のあるテストケースをつくるため手元に置いている一冊です。
データマネジメントが30分でわかる本
メンバーからのコメント↓
中身も見た目もヘビーすぎるDMBOKを独自に要約してまとめた本。
DMBOKの本質が簡潔にまとめられており、(大半のケースでは)こちらを参照することで問題を解決できる気がしています。
ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす
メンバーからのコメント↓
有名な「不確実性コーン(プロジェクトの進行に伴って不確実性が減少することを表した図)」の初出本。
ソフトウェア開発における見積もりに関して、本質的な視点を提供してくれます。
開発に関わるすべての人におすすめできる書籍です。
組織系のおすすめ本
エンジニアリング組織論への招待
メンバーからのコメント↓
エンジニアリング組織における課題の解決方法についてまとめられた本。
アジャイル的な思考や、不確実性の考え方はエンジニアだけでなくデータサイエンティストにとっても重要なので、おすすめです。
恐れのない組織
メンバーからのコメント↓
「心理的安全性」の提唱者であるエドモンドソン博士が、心理的安全性が組織にもたらす影響についてまとめた本。
関連書籍は今たくさんあるのですが、これ一冊読めば心理的安全性のコアがわかり、応用が効くと思っています。
データ統括部では心理的安全性勉強会を開催するなど、文化の浸透をはかっています。
We’re Hiring!
タイミーのデータ統括部では、こういったおすすめ本の情報が日々Slackに飛び交っていたり、勉強会を定期的に行なっていたりします。
学習意欲や好奇心のある人にとって嬉しい環境ではないかと、(手前味噌ながら)いちメンバーとして思っています。
タイミーでは、データサイエンティストやエンジニアをはじめ、一緒に働くメンバーを募集しています!
カジュアル面談からやってますので、ぜひお気軽にエントリーください↓