株式会社タイミーのshihorinです。
1月7〜9日に開催された「Regional Scrum Gathering Tokyo 2026(RSGT2026)」に参加してきました。
RSGTに参加するのは、昨年に続き2回目です。昨年11月に「DevEnable室(プロダクト組織運営や技術広報を担うチーム)」に異動したため、今回は組織運営や文化醸成の観点を特に意識して参加しました。
特に印象的だったセッションやOSTで得られた学び・感想を、このブログでアウトプットしてみます。
🪴コミュニティ文化を組織に根付かせる〜推進者とバトンを受け取った実践者が語るコミュニティの価値と持続可能性への道筋〜
speakerdeck.com 株式会社ログラスの飯田さん・永井さんによるセッションです。
コミュニティに参加し始め、コミュニティに助けられた個人の経験を起点に、社内でコミュニティ文化を根付かせ、持続させるまでの実践的な取り組みが、ストーリーに沿って語られるセッションでした。1人で始めたことが会社から認められるようになり、やがて共に推進してくれる仲間にバトンを繋げられた、素敵なストーリーだなと思いました。
このセッションを聞いて、重要だと思った要素はこの2つです。
- 自分がやってみて、周りに広める
- 「なんだか怖い」と思っても、きっかけを逃さず飛び込んでみる。そこで得られたものを周りに広める。
- 自分がやることで、活動の価値を語れるようになる。
- 継続が大事
- 継続することで複利的に価値が上がる。
- 維持する努力を続けなければ維持できない。1人の強いパワーだけでも続かない。複数の小さなモメンタムを生むきっかけ作りと、維持するための後押しを根気よく行う。
これらはコミュニティ活動に限らず、カルチャーをつくる・広める上で共通する考え方ではないでしょうか。
最近私は「発信文化を継続的に育てる」という業務に取り組み始めました。自分自身が「発信活動の価値」を語れるようになるために、今年はどこかのカンファレンスにプロポーザルを出してみようと思います……!
そしてこのセッションは、自分自身のコミュニティ活動に関するこれまでと現在地を振り返るふりかえるきっかけにもなりました。
私はタイミー入社前まで、気が向いた時にごく稀にconnpassでイベントを見つけて参加するくらいでした。入社後は、周りのメンバーがカンファレンスやイベントに積極的に参加しているのを知り、私も同様に足を運ぶようになりました。大きな進歩ではあると思いますが、「その場に行くだけで満足してしまっているのかも」と、セッションを通して気づきました。今こそ、努力の方向性を変えるタイミングなのかもしれません。今後は「小さくても良いので自分がその場に何らか貢献する」を意識してコミュニティ参加できるようになりたいと思います。
🔥自己管理型チームと個人のセルフマネジメント
speakerdeck.com 株式会社カケハシの小田中さんによるセッションです。
自己管理型チームであるために大切なことを語られていました。
- 一人ひとりのセルフマネジメントが必要。セルフマネジメントの土台には「モチベーションマネジメント」があり、モチベーションの源泉(心の着火点)は人によっても時にもよって変化する。
- メンバーのタイプによって、マッチするモチベーションの引き出し方(目標設定やマネージャーの働きかけ方)がある。
- 欲求(ERG理論でいう「成長」「関係」「存在」)が損なわれると摩擦が起きる。アルバート・エリスのABC理論を用いて内省し、摩擦を乗り越えられるように行動する。
そして最後は、「自分が何にモチベーションを感じるかを明確にし、まずは自分からセルフマネジメントしてモチベーションを引き出していくことにぜひトライしてください」というメッセージで締められていました。
※ERG理論: 「成長」「関係」「存在」の3つの欲求で構成されるモチベーション理論のこと
※ABC理論: 発生した出来事に対し、信念が影響を起こし、感情を引き起こす、という理論
私が所属しているチームは、以前は各自の守備範囲に集中するスタイルでしたが、今はお互いに越境し支え合う姿を目指しています。まさにこのセッションで語られていた「自己管理型チーム」だと気づきました。
私はついチームのプロセスに焦点を当てがちで、メンバー一人ひとり(自分も含めて)の内面に目を向けることが疎かになっていたように思います。まずは自分、そして周りのメンバーのモチベーションの源泉に思いを馳せ、心の火を燃やし続けられるよう支援していきたいです🔥
Day3のOST
16トラック x 4枠(1枠30分)のテーマが起票されていました。ずらりとテーマが並んだボードは圧巻でした!
どれにするか迷いつつ、今取り組んでいる業務に関連しそうなテーマを選んで参加してきました。
その内2つについて書いてみます。
テーマ:今日の学びを少しずつ、ほんの少しずつ、チームや組織の共通知に変える仕組み
タイミーのプロダクト組織では、業務時間内にカンファレンスに参加した場合、社外発信レポートの執筆もしくは登壇をお願いしています。一方で「レポート執筆・登壇以外にも学びを広める手段は様々あるはずで、もっと試せないだろうか」と個人的に課題感を持っていたため、このテーマに参加しました。

このテーマを起票した方のお話を深掘りしていくと、
- 会社からRSGTに参加しているメンバーが少数。RSGT、アジャイル、スクラムに興味を持っている人が現時点では限られている。
- ドキュメントにまとめて渡しても、分量が多いと受け取りづらいことがある。重たいと感じられているのではないかと考えている。
- 学んできたことを熱心に話しても、人によって反応の温度差がある。
という背景があると分かりました。
学んできた側の心の火は燃え上がっていても、受け取る側の準備ができていない状態のように見えます。
ディスカッションで出た「学びを100そのままぶつけるのではなく、相手が受け取れるタイミングで届けられるよう見極めることが大事なのでは」というアイデアは、特に納得感があり、記憶に残りました。「今がそのタイミングだ!」と気づいた時にすぐ取り出せるように、学んだことの言語化・体系化もセットで必要そうですね。
DevEnable室が策定している「発信にまつわるガイドライン」では、「自身の知見を形式知に変換できること」を発信活動の1つの目的として記載しています。そこに、「時が来た時にすぐ取り出して使える」という具体的な利用シーンを補足することを検討したいと思います。
テーマ:パックマンルール、どうしてる?
先日行われた社内懇親会で、参加者にパックマンルールへのご協力をお願いしました。ですが、知っている人同士で固まってしまいがちでした。
「パックマンルールへの協力をお願いするだけでは足りない」とチーム内で話していたため、ヒントを得ようとこのテーマに参加しました。

ディスカッションしながら自分たちでパックマンルールを試した結果、2つのコツが分かってきました。
今後懇親会などでパックマンルールを使う時は、説明スライドの中にこれらを入れてみようと思います。
- パックマン側から「食いにいく」:パックマンを形成している人たちは、近くを歩いている人を見つけたら招き入れる(目を合わせる、手招きする、スペースを開ける)。
- パックマンに自ら「食われにいく」:「今どんな話をしているんですか?」というフレーズを使えば途中からでも入っていける。話しかけられてOK感を自分から演出する(例:「話したい」意思表示シールを貼る)。
運営の立場だと、「人が集まれる場所を用意すること」も1つの工夫として実践できそうです。
例えば、壁際に椅子を並べてみると、3人並んで座ってもグループが閉じた状態にならないので、4人目が入りやすいですよね。
終わりに
前回のRSGTは新設チームのスクラムマスターとして参加していましたが、今回は違う立場での参加でした。
セッションやOSTの選び方はもちろん、スポンサーブースや廊下での会話内容も前回とは変化があり、新鮮な気持ちで参加できました。
今回得られた学びは、言語化・反芻して、時が来た時にすぐ扱えるように準備したいと思います。
そして最後に宣伝です!
タイミーでは現在、一緒にはたらく仲間を募集中です。
学習と実践のサイクルをまわしながらプロダクト開発に取り組みたい方、ご興味があればぜひお話ししましょう!