
はじめに:「タイミーって、もう完成してるんでしょ?」
「タイミーはIPOもしたし、プロダクトも組織も出来上がっているから、今から入ってもやることがないのでは?」 候補者の方とお話しする中で、そんな声をいただくことがあります。
正直に言います。めちゃくちゃ勿体ない誤解です。 むしろ、IPOを経て確かなアセットが揃った今だからこそ、「プロダクト開発を科学する」という最高に面白いフェーズに入っているのです。
今回は、コンサル・スタートアップの事業統括を経験した私が感じる、「Growth領域の知的な楽しさ」と、その先に待っている景色についてお話しします。
自己紹介
みなさん、初めまして!
タイミーでスポットワーク事業のGrowth全体を担当しているYang Haoと申します。
新卒で経営コンサルに5.5年従事し、その後、営業SaaSのスタートアップにてプロダクト責任者・事業統括を2.5年経験しました。2025年4月にタイミーに入社し、現在Group Product Managerとして10名弱のPdMのピープルマネジメントも行っています。
1. Growthとは「コツコツヒットを重ねながら、常にホームランを狙うゲーム」
そもそもGrowthとは何でしょうか。単にUIを微調整してCVRを0.1%上げるだけの仕事ではありません。 私は「顧客価値を提供し続けるために、データドリブンで反復し続けるプロセス」だと定義しています。
GAFAをはじめとする世界のトップテック企業には、一般的に必ずと言っていいほど強力なデータドリブンGrowthチームが存在します。彼らは機能開発チームとは異なる筋肉で、事業を非連続に成長させています。
なぜこれが「面白い」のか?
最大の魅力は、「即座にフィードバックが得られること」と「大胆なホームランを狙えること」です。
通常の機能開発が数ヶ月かけてリリースするのに対し、Growthは毎日バッターボックスに立ちます。 実際にタイミーのGrowthチームでは、月間10本前後のリリースを行い、常に7〜8本のABテストが走っています。
「この仮説はどうだ?」「ダメか、じゃあ次はこうだ」
すぐに数字としてフィードバックが返ってくるため、高速でPDCAを回しながらヒット(改善)を積み重ねることができます。
しかし、それだけではありません。 確かなデータがあるからこそ、勘や度胸に頼らず、「ここを変えれば事業が跳ねるはずだ」という特大ホームラン(非連続な成長)を狙って打ちにいくことができる。 この「確実性」と「爆発力」の両方を追い求めるヒリヒリ感こそ、Growth PdMの醍醐味です。
2. 「コードを書く」だけが解決策じゃない。総合格闘技としてのGrowth
もう一つの面白さは、「解決手段(レバー)の多様さ」にあります。
AIの進化により、「作る」ことのハードルは劇的に下がりました。これからのPdMの真価は、「作る」ことそのものよりも、「どのレバーを引いて事業価値を最大化するか」という意思決定に問われます。
Growth PdMが扱うレバーは、プロダクトだけに留まりません。例えば以下のような選択肢を複合的に組み合わせます。
- Productレバー:UI/UXの改善、新機能の追加
- Marketingレバー:獲得ターゲットの変更、メッセージの刷新、新規獲得チャネルの立案
- Biz/Opsレバー:営業オペレーションの変更、自動化によるCS対応コストの削減
- Strategyレバー:ダイナミックプライシング、課金モデル、インセンティブ設計の変更
「今回は開発せずに、LPや提案活動で仮説検証をしよう」「ここはプロダクトで自動化して、CSのオペレーションコストを下げながら、リードタイムを短くしよう」
このように、事業全体を俯瞰して最適な手を打つ「総合格闘技」のような面白さがあります。
3. キャリアステージで変わる「Growthの楽しみ方」
Growthの面白さは、PdMとしてのキャリアステージによって味わい深さが変わる領域です。
ジュニアPdM:プロダクト開発の「密度」を味わう
とにかく、打席に立てます。0-1フェーズでは仕様策定からリリースまでに数ヶ月かかることもありますが、Growthフェーズではそのサイクルが圧倒的に早いです。 「仮説→要件定義→開発→リリース→検証」というプロダクト開発の一連のプロセスを、短期間で何度も回すことができる。 濃密な開発経験を浴びるように積めることは、PdMとしての足腰を鍛える上で最高の環境です。
ミドルPdM:「再現性」と「チームづくり」の楽しさ
単発の施策ではなく、チームとして勝ち続けるための仕組みづくりが面白く感じられるようになります。 「どうすればABテストの勝率が上がるか」を突き詰め、プロダクトで再現性高く数値を作れるようになると、経営からの信頼(投資)も集まり、チームも急拡大します。 そこで必要になるのが、「人を育て、組織で勝つ」マネジメントの視点です。プレイヤーとしての個人の成果を超えて、チーム全体のレバレッジを効かせる面白さが出てきます。
シニアPdM:「事業そのもの」を動かす楽しさ
ここまで来ると、前述した「Strategy」や「Biz/Ops」のレバーを含め、事業全体を動かすダイナミックな采配が可能になります。 プロダクトの変更によって数百名の営業組織の動き方を変えたり、プライシング戦略で収益構造を進化させたりする。 これはもはやPdMという枠を超えて、事業をハンドリングする予行演習そのものです。
4. なぜ「タイミー」がGrowthの実験環境として最高なのか
「Growthが面白いのはわかったけど、別にタイミーじゃなくてもいいのでは?」 そう思うかもしれません。しかし、今のタイミーだからこその環境があります。
① 「有意差」が出る圧倒的なトラフィック
Growthの天敵は「データ不足」です。アーリーフェーズのスタートアップでは、ABテストをしようにも母数が足りず、検証に時間がかかります。 タイミーでは現在、月間100万回以上のマッチングが生まれています。今日打った施策の結果が、明日には明確な「有意差」として現れる。この規模で高速な実験ができる環境は、国内でも極めて希少です。
② 「攻め」の実験にリソースを投下できる
これが一番リアルな話ですが、資金やリソースに余裕のないフェーズでは、どうしても目先のキャッシュ獲得に追われ、大胆な実験ができません。 タイミーは、IPOを経て事業基盤が強固になったからこそ、守りに入るのではなく、「次なる非連続な成長」のためにリソースを大胆に投下できます。 失敗を恐れずに仮説検証にベットできる。この「攻めの姿勢」を支える環境があるからこそ、Growth PdMは思い切りバットを振ることができるのです。
おわりに:キャリアは後からついてくる
冒頭で「Growthは面白い」と書きましたが、結果としてこの領域に熱中することは、キャリア形成においても非常に合理的です。
事業全体を見渡し、あらゆるレバーを引いて数値を伸ばす経験は、将来どのようなプロダクト、あるいは事業を任されたとしても通用する「本質的な事業推進力」になります。
- 完成された組織でルーティンを回すのではなく、ヒリヒリするようなスピード感で実験を繰り返したい。
- プロダクトという枠を超えて、事業を伸ばす手触り感を味わいたい。
そんな「知的好奇心」旺盛な方にとって、今のタイミーは最高の挑戦の場です。 「ちょっと面白そうかも」と思った方、ぜひカジュアルにお話ししましょう。この巨大な挑戦環境で何ができるか、一緒に妄想しませんか?
みんなでワイワイ発信活動をやってく環境いいな〜と思う方、ご興味があればぜひお話ししましょう!